カイツブリが帰って来た! -7 [JIJI's Story]
カイツブリが帰って来た! -7
卵を確認したぞ~
シェー、シェー、シェー
朝から、暑さをあおるような蝉の鳴き声。
8月3日、午前8時20分ごろ。
JIJIは、Jrのいる枯れ枝の巣に行った。
Jrは、涼しそうに巣に座っていた。
それはそうと、Jrが座っているのに、JIJIはまだ卵を見ていない。
Jrのボディの下に、卵はあるのだろうか。
澄まして座ってるJrに声を掛けた。
JIJI お~い、Jr、元気してるか~
Jr ・・・・・
Jr やぁ、JIJIさん、おはようございます
JIJI どうだい、そこの気分は
Jr うん、涼しくていいんだが・・・
JIJI 涼しけりゃ、結構じゃないか
Jr うん、それが、退屈で、退屈で
JIJI ところで、卵はまだか
Jr えっ、JIJIさん、まだ知らんのか
JIJI なにが
Jr 卵はとっくに生まれて、ホレ、今、抱卵中なんだ
JIJI へぇ、やっぱりそうだったんだ
Jr JIJIさん、見せてあげようか
そう言うと、Jrが立ち上がった。
Jr ほら、JIJIさん、ごらんよ
JIJI いやぁ、真っ白でまぶしいなぁ
Jr 可愛いだろう
Jr もうそろそろ、相棒が帰って来るころなんだ
JIJI そうか、腹が減ったろう
Jr うん、でも、卵が無事にふ化するまでは・・・
JIJI そうだな、辛いだろうが、頑張らないとな
Jr こうして、葉っぱで卵を隠すんだ
Jr どうだい、JIJIさん。卵がみえないだろ
JIJI うん、見事じゃ。まさかそこに卵があるとは思えんな
相棒が、帰ってくるはずじゃ。
Jrは、待ち遠しくて、イライラしだした。
と、そこへ、例によってピョコンと水面に顔出して、
「ただいま~」って、相棒が帰って来た。
2人はなにやら話を交わした。
「JIJIさんが来てるぜ」
「あら、JIJIさん、おはようございます」
「やぁ、おはよう」
2人は巣の補強をしながら、
「交代しましょう」と、巣の守を交代した。
Jrの彼女が巣に上がった。。
JIJI スマートになったな
彼女 まぁ、そんなこと言われると、照れちゃうわ
彼女 でもJIJIさん、こんなふうに立つと、太って見えるでしょ
JIJI う~ん、確かに太って見えるな
彼女 それに、サッカーボールみたいと言われるのよ
JIJI 蹴られないように、注意しろよ
彼女 JIJIさん、卵を見てくれたの?
JIJI うん、Jrが見せてくれた
彼女 もう一度、見てやってよ。可愛いでしょ
JIJI うん、とても可愛いな
彼女 こうして座って、早く顔をみせておくれって、祈ってんの
JIJI わしも、早く顔を見たいな
彼女はそう言うと、卵を大事そうにしっかりと抱いた。
シェー、シェー、シェーと、蝉が鳴く。
日差しが一段と強くなってきた。
川風はまったくない。
JIJI お~い、わしゃ、熱射病にならんうちに、帰るから
彼女 そう、また、来てね
JIJI あぁ、また、くるから
Jrたちの卵を2個、間違いなく確認した。
もう、2個産卵するはずじゃ。
見事に復活ですね~よかった!
by たくや (2015-08-05 08:38)
まるで本当に会話してるようです。
写真とセリフがピタッと合ってます。
by 長友 (2015-08-05 15:39)
■ たくやさん
さぁ、これからどのように、展開していくやら・・・(笑)
by JIJI (2015-08-06 04:02)
■ 長友さん
擬人化して、楽しんでます。(笑)
by JIJI (2015-08-06 04:03)
おはようございます。
もう2個の卵は、いつ頃になるのでしょう?
暑い中ですが、観察記録を楽しみにしています。
ご自愛くださいね。 (_ _)
by mami (2015-08-06 06:22)
■ mamiさん
後の卵は、もうそろそろじゃ。
昨年、卵4個産んで、4羽のヒナが誕生して、
無事に育ったんじゃ。
今年もそうなってほしいもんじゃ。(笑)
by JIJI (2015-08-06 07:25)