誇り高き戦士 [JIJI's Story]
誇り高き戦士
君は、よく攻めたな。
君は、よく守ったな。
君は、よく戦ったな。
日本中が、
世界中が、
戦士・原口元気に、
拍手を贈ってるぞ。
よく、戦ってくれた。
ありがとう、
原口元気。
ハイボール [JIJI's Story]
ハイボール
久しくハイボールなんて聞かないが、
街じゃハイボールなんて飲んでいるんじゃろうか・・・
貧しき我が家じゃ、
それこそ久しぶりのハイボールじゃ。
寒い冬の夜に、
冷たいハイボールを飲むなんて、
なんか違っているように思えるし、
それで当たり前とも思える。
そこえもって、
モノクロのハイボールの写真じゃ、
心の芯まで凍りそうな感じになるわい。
も、ちょっと、
温かくしてほしいなぁ
じゃ、これでどうじゃってか。
うん、うん、
これ、これ、これじゃ。
やっぱり暖色系の写真が合っとるわい。(笑)
で、
ツマミは、
どうするってか。
そうじゃな、
チリメンジャコの
三枚おろしなんて、どうじゃな?
なに、なに、
そんなちっぽけなものは、
できんてか。
もっとでっかいものに
してくれってか。
う~ん、
そうじゃなぁ、
ちいさすぎるわな。
なら、
鯨の姿焼きってのは、どうじゃな?
なに、なに、
おちょくるなってか。
そんなに怒るなよ。
冗談も、ツマミの一つなんじゃ。(笑)
ゆるせ、許せ。
でもなぁ、
なんで、冬の寒い夜に、
わざわざ氷まで入れて飲むんじゃろ。
それを考えたら、
ちょっと、酔ってきたわい。
ツマミは、
チビチョコがいいな。
もう、一杯、
つくってくれないか・・・
鏡よ鏡、鏡さん [JIJI's Story]
鏡よ鏡、鏡さん
鏡よ鏡、鏡さん
教えておくれよ
鏡さん
世の中
どうして
こんなに
乱れてるのか
教えて
おくれよ
鏡さん
政治に汚職に、偽装食品、無差別殺人と
どうして、こうも乱れているのか
教えておくれよ
鏡さん
美しかった
この星(地球)を
どうして、こうも、乱れてるのか
教えておくれよ
鏡さん
聞いてるんか
鏡さん
なんとか
言ってくれよ
鏡さん
一本足で寝る [JIJI's Story]
一本足で寝る
このところ、
冬鳥を見るのが楽しみじゃ。
一本足で寝る鳥も多い。
丸くなって、
一本足で寝ているのは、
カルガモのようじゃ。
野生とはいえ、
カルガモは人なれして、
JIJIが近寄っても、
一本足で、微動だにせずに寝ている。
足を見ると、
アヒルと同じような、
大きくて立派な水かきがある。
わしなんか、
一本足で立つだけでも、
ふらつくのに・・・
カルガモは、
悠然と寝ているから、
たくましい限りじゃ。
ちょっと、
後ろから、押してみたくなるわい。(笑)
魚獲りの名人 [JIJI's Story]
魚獲りの名人
寒くなるにつれ、
野鳥たちのエサがなくなる。
水鳥たちは、小魚を獲るのに必死じゃ。
先ほどから、
ジッとJIJIを見ている奴がいる。
ササゴイの与太郎じゃ。
与太郎 お~い、JIJIさん
JIJI よぅ、与太郎か
与太郎 お、お、おめでとう
JIJI やぁ、おめでとう。おまえ、酔ってるな
与太郎 全然、酔ってないぜ
与太郎は、どうみても酔ってるようじゃ。
与太郎 その証拠に、ここで魚を獲って見せようか
JIJI おう、見せてくれ
と、言う間もなく、与太郎が首を一振りした。
その口ばしに小魚が加えられていた。
JIJI お見事!
与太郎 ・・・・・
与太郎は、どうだと言わんばかりに、獲った小魚をJIJIに見せた。
与太郎は、獲った小魚の向きを変えて飲み込もうとした。
水鳥たちが魚を飲み込むときは、魚の頭の方から飲み込む。
与太郎の奴、目を白黒しながら小魚の向きを変えて、飲み込み始めた。
与太郎ののどが、大きく膨らんだ。
どうやら、ゴックンと飲み込んだようじゃ。
与太郎 どうだい、JIJIさん
JIJI うん、うまいもんじゃな
与太郎の、どや顔見ながら、
やっぱりササゴイは、魚獲りの名人じゃと思った。
カイツブリが帰って来た! 13 [JIJI's Story]
カイツブリが帰って来た! 13
生きることが大事なんだ!
次の日、
即ち、8月29日に、
わしゃ、また、川へ出かけた。
背九郎や牛次郎、青太郎が言うように、
カイツブリのJrたちを探しに・・・じゃ。
川は、穏やかに流れていて、
濁りがある部分と澄んでいる部分が、はっきり分かれて見えた。
そして、Jrがいた!
それも、新築?予定の枯れ枝の所でじゃ。
水面より高いところに、巣材を掛けていた、あの場所じゃ。
Jrと彼女が、巣材を運んでいた。
しかし、本気で巣を作ろうとしていないようじゃ。
見ていて、その行動が散漫で、やる気がないのがわかった。
やがて・・・
Jrと彼女は、その場を離れて移動はじめた。
Jr JIJIさん、おはよう
JIJI やぁ、おはよう
Jr もう、今年の夏はメチャクチャだ
JIJI 大変な目に合ったな
Jr うん、俺たち、考えたんだ
JIJI なにを?
Jr 俺たち、負けずに生きていれば・・・
JIJI うん、うん
Jr いつかはきっと、子供に恵まれるって・・・
JIJI うん、うん
Jr それで、俺たち、めげずに生きていこうと・・・
JIJI そうか、そうか、それが一番大事なことじゃ
Jr それでな、JIJIさん
JIJI なんだ
Jr 俺たち、いま仮住いをしてンだ
JIJI へぇ、どこにいるんだ
Jr うん、案内するよ
Jrが、その仮住まいとかいう場所に案内してくれた。
Jrは、枯れ枝の巣の跡を通り抜けて、S字に入りこんだ所に案内してくれた。
彼女は、浮き草になっているのだろうか、その上に乗って座り込んだ。
Jr ここだよ、JIJIさん
JIJI ほう、いい場所じゃないか
Jr 俺たち、ここしばらく寝不足で・・・
JIJI そうだろうな、ゆっくり寝るなんてできなかったろうな
Jr それで悪いが、ちょっと仮眠させてもらうよ
JIJI そうか、わかった。わしも、静かにしてるから
Jrと彼女は、安心したように眠りこんだ。
しばらくして・・・
Jrが、彼女に何か話していた。
どうやら、食事に行こうと言っているようじゃ。
彼女が、浮き草から水面に降りた。
Jrたちは、川の本流の方へ出かけた。
彼女の座っていた跡を見たが、
卵らしきものは、全く見えなかった。
やっぱり、卵はなかった。
Jrが言っていたように、
どんなに苦しいことがあっても、
くじけて負けることなく、
まず、生き抜くことだと・・・
わしゃ、Jrたちに
命の尊さや、生きることについて
この年になって、あらためて教えてもらったわい。
カイツブリが帰って来た! 12 [JIJI's Story]
カイツブリが帰って来た! 12
Jrは、子作りをあきらめたか???
8月28日、午前8時53分。
台風15号は過ぎ去り、川は穏やかに流れていた。
枯れ枝の巣は、どうなったのかと見れば、
半ば沈んでいた。
そこには、Jrたちの姿はなかった。
JIJIをみるなり、小うるさいセグロセキレイの背九郎がやってきた。
背九郎 JIJIさん、カイツブリのJrなら、さっき本流で見たぜ
JIJI そうか、ありがとう。ところでお前な、顔洗ったか
背九郎 うん???
JIJI 二日酔いみたいに、顔が汚いぞ
背九郎 ・・・・・
背九郎 顔は洗ったんだが、もう一度、洗ってくるか
そう言って、背九郎は飛び立った。
??? JIJIさんや、JIJIさんや
JIJI だれじゃ、わしを呼んでいるのは?
??? おれじゃ、おれ、おれ
見れば、これまた汚ねぇ奴が、こっちへ泳いでくるじゃないか。
JIJI なんじゃ、ウシガエルの牛次郎じゃないか。
牛次郎 お久しぶりじゃな、JIJIさん
JIJI あぁ、久しぶりじゃな
牛次郎 Jrの奴、気の毒に、せっかくの新居がダメみたいじゃ
JIJI やっぱり、そうじゃったか
牛次郎 今年は、もう、子作りをあきらめたようじゃ
JIJI そうか、そりゃ寂しいことじゃな
牛次郎 JIJIさんに、合わす顔がねぇって・・・
JIJI いやいや、台風や大雨のせいじゃ
牛次郎 おれも、そう言って慰めたんじゃが
JIJI Jrの奴、かわいそうに、まだ、チャンスはあると言っといてくれ
牛次郎 うん、JIJIさんがそう言っていたと、伝えておくよ
そんな話をしているところへ、カワセミのチビがやって来た。
チビは、JIJIのすぐ傍から獲物を狙いはじめたんで、
わしゃ、何も言わずに、静かにその場を離れた。
ササゴイの吾一もやって来た。
今日は、千客万来のようじゃ。
吾一 JIJIさん、ここで獲物を狙ってもいいかい
JIJI あぁ、存分にやってくれ
そう言うと、吾一は喜んで小魚を狙い始めた。
アオサギの青太郎が、
「JIJIさん、いましがたJrが本流へ行ったぜ」と、教えてくれた。
本流を見渡せば、Jrらしき後ろ姿が見えた。
どんどんと、Jrは沖へ泳いで行く。
なんだか、
その後ろ姿が、
寂しそうじゃった。
また、大雨注意報が出た。
もう、Jrは、帰ってこないのかな・・・
カイツブリが帰って来た! 11 [JIJI's Story]
カイツブリが帰って来た! 11
さまよえるJrたち
8月21日。
朝から雨は、降ったり止んだりじゃった。
Jrたちの様子を見に出かけた。
8月17日のときに、Jrたちが別の岩場近くで巣作りをしていたんで、
まずは、そこへ行ってみた。
Jrたちは見えず、巣作りも進んでいるとは思えない。
そこで、元の枯れ枝の巣はどうなっているのかと、見に行ったら・・・
完全に水没していた枯れ枝が、川から顔出していた。
巣らしき浮き草も見える。
と、川の本流から、Jrがやって来た。
彼は、まっすぐ、枯れ枝の巣にきた。
やはり、ここがいいのじゃろう。
Jr JIJIさん、やっぱ、俺たち、元の場所で巣を作ることにしたよ
JIJI うん、周囲が見渡せて安全じゃから、それがいい
Jr というわけで、今日もこれから巣作りに励むんで・・・
JIJI あぁ、わかった、わかった、かまわんでくれ
Jrの彼女もやって来た。
どうやら、二人で巣作りを始めるようじゃ。
Jrは、巣材を探しにチャポンと潜った。
彼女も巣材をくわえてきた。
何回も、何回も、巣材を運んでは積み上げていった。
Jrは、右に左にと巣の形を整えながら、
その行動は素晴らしかった。
彼女は、ときどき大きなものを持ってきた。
「これ、どう」と、彼女。
「こりゃ、チョット長すぎるぜ」と、Jrは笑った。
まぁ、そこへ置いて、食事に行こう
二人は、仲良く食事をとりに川の本流向かいました。
さぁて、
巣作りは、本格的に始まったようじゃ。
でも、なぁ、
本当に時間はあるんかよ。
まだ、これから台風は来るし、
これからが、大変じゃな・・・・・
カイツブリが帰って来た! 10 [JIJI's Story]
カイツブリが帰って来た! 10
枯れ枝の巣の新築か・・・?
カイツブリのJrたちはどこへ
行ったんじゃろう・・・
8月17日、13時40分ごろ、
Jrたちに会えるかどうか、
川へ、ノコノコと行った。
川は、大雨が降ったんで、
濁った水で増水していた。
枯れ枝の巣はどうなったんじゃろ。
なんてぇ、こっちゃ!
枯れ枝の先端すら見えない。
完全に水没していた。
と、そこへ、Jrが現れた。
JIJI お、おぅ、Jrじゃないか
Jr ・・・
JIJI どうしてたんじゃ
Jr ・・・
Jrは、口に巣材らしきものをくわえていて、
JIJIの問いに返事ができないようじゃ。
JrはJIJIに返事ができないまま、急いで巣材を運んだ。
枯れ枝の巣は、完全に水没しているのに、
どこへ運ぶんじゃろう。
岩場は、大小いくつか点在している。
Jrは、東側の岩場の新天地?へ向かった。
そこには、同じような枯れ枝があった。
Jrは、その枝に巣材を掛けた。
相棒もそこへきて、巣材を掛けていた。
どうやら、枯れ枝の巣を新築?するようじゃ。
Jrは、巣材を枯れ枝に掛けて、暫く、思案していた。
よく見れば、Jrの頭の位置の高さに巣材を掛けていた。
Jr やぁ、JIJIさん、こんにちは
JIJI Jr、どうしてたんじゃ、心配してたんだぞ
Jr どうもこうも、ひどい大雨で・・・
JIJI うん、うん
Jr 俺たちの巣が、沈んじまって、卵が流されて・・・
JIJI そりゃ、大変じゃったな
Jr 場所を変えて、巣を作ってるんだ
JIJI そうか。それにしちゃ、巣の位置が高くないか
Jr うん、今度は水が増えてもいいように、高くしておこうかと・・・
JIJI ほう、そりゃ考えたな
Jr 俺たち、あまり時間がないので
JIJI そうだな、急いで作らないと
Jr そんなわけで、落ち着いたら、また、ゆっくりと・・・
JIJI うん、うん、
そう言うと、Jrたちは巣作りに精を出した。
JIJIは、Jrたちの様子しばらく見ていた。
彼らは協力し合って、懸命に巣作りに励んだ。
それにしても、あんなに高いところに巣を作って、
卵を産み、抱卵し、ふ化するまで、
ホントに大丈夫なんじゃろうか。
JIJIには、どうも、よくわからんわい。
やがて・・・
Jrたちは、本流に向かって泳ぎ出した。
食事にでも出かけたんじゃろう。
彼らの生態は、
この先、どのように展開するのか、さっぱりわからん。
JIJIのヨセッピ! -18(終) [JIJI's Story]
JIJIのヨセッピ! -18 (終)
BABAさんから、
「よしなさい!」と、言われつつ、
バカ・JIJIが料理(らしきもの)に挑戦した。
見様見真似を繰り返し、
失敗をいっぱい繰り返し、
具材を台無しにしてきた・・・
その反省と、
その成功が、
ここにある。
それが、「JIJIのレシピ」ファイルじゃ。
JIJIのこだわりは、
たいしたことはない。
同じ具材で、
味付けをどうしようかと、
迷うことが、多々あった。
ときどき、
BABAさんの意見を聞いた。
やはり、
ン十年、料理をしてきたBABAさんは、
わしが言うのも、おこがましいが、
やっぱり、スゴイと思う。
わしの、
味好みをすっかり知って、
いつも、酒の肴を作ってくれた。
そのどれもが、実にうまい!
感謝、感謝、また、感謝じゃ。(笑)
JIJIのヨセッピ! 終
JIJIのヨセッピ! -17 [JIJI's Story]
JIJIのヨセッピ! -17
仕切り付トレーの盛り付け
さて、
今日は仕切り付トレーの盛り付けを完成させよう。
JIJIの作るサンドイッチも、ご覧のとおり、
何とかカッコが付くほどになったわい。(笑)
クルミ、きな粉、すりゴマ(黒)を散らして、
盛り付けも終わりました。
さて、ヨーグルトを掛けると、
雪景色を俯瞰して見ているよじゃ。(笑)
JIJIとBABAさんの、
ある日のささやかな朝食ができました。
ゆっくりと、
いただきま~す (笑)
カイツブリが帰って来た! -9 [JIJI's Story]
カイツブリが帰って来た! -9
大変じゃ~
先日、卵が3個あることを確認した。
まだまだ、これからが大変じゃと思ったら、
本当に大変なことになっていた!
8月6日、午前9時40分ごろ。
枯れ枝の巣に行ってみた。
な、な、なんと、
枯れ枝の巣が、下の写真のように、水没しているじゃないか!
台風が来たわけじゃない。
大雨が降ったわけじゃない。
なぜなんじゃ?
カイツブリたちがいない状態でも、
上の写真のように、巣は大きく、しっかりと広がっていた。
カワウもいない。
カルガモもいない。
みんな、どこへいったんじゃ?
Jrたち、家族はどこへいったんじゃ・・・
事情がわかった。
近日、この川沿いで大花火大会があるそうじゃ。
その会場準備のため、工事関係者が入ったため、
野鳥たちが逃げたようじゃ。
しかたないことじゃ。
とはいえ、
卵が3個、Jrと彼女はどこへ行ったんじゃろ・・・
暫くは、戻ってこないじゃろう。
大花火大会が終わっても、
野鳥たちは、警戒して寄り付かないじゃろ。
しかたがないことじゃ。
でも、やっぱり、残念なことじゃ。
しばらく時間をおいて、
見に行くとするか・・・
カイツブリが帰って来た! -8 [JIJI's Story]
カイツブリが帰って来た! -8
卵は、3個のようじゃ!
カイツブリのJrの巣に、卵は2個しかなかった。
そんなに待つこともなく、次の卵が2個生まれるはずなのに、
まだそれらしい事実を確認してない。
このことが、JIJIにはどうも気になってな、
次の日も枯れ枝の巣に行ってみたんじゃ。
8月4日。午前9時10分ごろ。
川風があれば、少しは涼しいものを、まったく風はなかった。
現場に着いたとき、Jrが待っていたかのように、
巣の上に座っていた。
Jr おはよう、JIJIさん
JIJI やぁ、おはよう。変わりはないか
Jr うん、今のところは・・・
JIJI そうか、ところで次の卵はまだかな
Jr 次の卵?
JIJI そう、次の2個はまだかな
Jr JIJIさん、なに言ってんだ
JIJI ・・・
Jr 卵なら、今、抱いてるぜ
JIJI そこに、4個あるってことか
Jr いや、1個は事故っちゃって、3個だけど
JIJI 見せてくれるか
Jr あぁ、いいよ
ドッコイショとばかりに、Jrが巣の上で立ち上がった。
その足元を見ると、卵が3個、眩しく輝いていた。
Jr どうだい、JIJIさん。ちゃんと3個あるだろ
JIJI 本当だな、卵が3個あるわい
Jr こうしてさ、ときどき卵の向きをかえたり、新しい空気を入れたりするんだ
JIJI そうか、大変だな
Jr JIJIさん、今回は3個だった
JIJI そうか、わかった、わかった
Jr ドッコイショと、また、抱卵です
Jrは、また、抱卵に入った。
と、突然、Jrが立ち上がって、卵に巣材をかぶせて隠し始めた。
Jrの動きは素早かった。
Jrは、枯れ枝の巣から川へ入った。
何か危険を感じたり異常を感じたら、
このように、卵を隠して、自分も水中に避難していた。
この間、ほんの、2~3秒のことじゃった。
Jrが身を隠した後の巣は、
卵などどこにあるのか、分からない状態じゃった。
誰が見ても、
ただ、川の流れによって集まった、
ゴミのかたまりのようなものしか見えなかった。
Jrは、と、いうと、
ホレ、あそこにメシでも食いに行くのか、
悠然と川の本流に向かってるじゃないか・・・ (笑)
そうか、
卵は、4個じゃなく、3個じゃった。
ま、それも、いいか・・・
JIJIのヨセッピ! -16 [JIJI's Story]
JIJIのヨセッピ! -16
仕切り付トレーに戻ろう
さて、さて、さて、
サンドイッチに時間がとられたわい。(笑)
話を仕切り付トレーの盛り付けに戻そう。
今日は、アロエを切ってみる。
アロエの葉は、幅2~3cmぐらい、長さは10cmぐらいのものがいい。
手でもいで、葉先と根元は適当に切り落とす。
トゲのある葉の両端は、調理用ハサミで切る。
ちょうどシャコの皮を切る要領じゃ。
そして、ネギを刻むように小さく切る。
それだけのことじゃ。
適量でいいから散らしてのせる。
少し、ネバネバがあるし、
味は、少し苦い。
カイツブリが帰って来た! -7 [JIJI's Story]
カイツブリが帰って来た! -7
卵を確認したぞ~
シェー、シェー、シェー
朝から、暑さをあおるような蝉の鳴き声。
8月3日、午前8時20分ごろ。
JIJIは、Jrのいる枯れ枝の巣に行った。
Jrは、涼しそうに巣に座っていた。
それはそうと、Jrが座っているのに、JIJIはまだ卵を見ていない。
Jrのボディの下に、卵はあるのだろうか。
澄まして座ってるJrに声を掛けた。
JIJI お~い、Jr、元気してるか~
Jr ・・・・・
Jr やぁ、JIJIさん、おはようございます
JIJI どうだい、そこの気分は
Jr うん、涼しくていいんだが・・・
JIJI 涼しけりゃ、結構じゃないか
Jr うん、それが、退屈で、退屈で
JIJI ところで、卵はまだか
Jr えっ、JIJIさん、まだ知らんのか
JIJI なにが
Jr 卵はとっくに生まれて、ホレ、今、抱卵中なんだ
JIJI へぇ、やっぱりそうだったんだ
Jr JIJIさん、見せてあげようか
そう言うと、Jrが立ち上がった。
Jr ほら、JIJIさん、ごらんよ
JIJI いやぁ、真っ白でまぶしいなぁ
Jr 可愛いだろう
Jr もうそろそろ、相棒が帰って来るころなんだ
JIJI そうか、腹が減ったろう
Jr うん、でも、卵が無事にふ化するまでは・・・
JIJI そうだな、辛いだろうが、頑張らないとな
Jr こうして、葉っぱで卵を隠すんだ
Jr どうだい、JIJIさん。卵がみえないだろ
JIJI うん、見事じゃ。まさかそこに卵があるとは思えんな
相棒が、帰ってくるはずじゃ。
Jrは、待ち遠しくて、イライラしだした。
と、そこへ、例によってピョコンと水面に顔出して、
「ただいま~」って、相棒が帰って来た。
2人はなにやら話を交わした。
「JIJIさんが来てるぜ」
「あら、JIJIさん、おはようございます」
「やぁ、おはよう」
2人は巣の補強をしながら、
「交代しましょう」と、巣の守を交代した。
Jrの彼女が巣に上がった。。
JIJI スマートになったな
彼女 まぁ、そんなこと言われると、照れちゃうわ
彼女 でもJIJIさん、こんなふうに立つと、太って見えるでしょ
JIJI う~ん、確かに太って見えるな
彼女 それに、サッカーボールみたいと言われるのよ
JIJI 蹴られないように、注意しろよ
彼女 JIJIさん、卵を見てくれたの?
JIJI うん、Jrが見せてくれた
彼女 もう一度、見てやってよ。可愛いでしょ
JIJI うん、とても可愛いな
彼女 こうして座って、早く顔をみせておくれって、祈ってんの
JIJI わしも、早く顔を見たいな
彼女はそう言うと、卵を大事そうにしっかりと抱いた。
シェー、シェー、シェーと、蝉が鳴く。
日差しが一段と強くなってきた。
川風はまったくない。
JIJI お~い、わしゃ、熱射病にならんうちに、帰るから
彼女 そう、また、来てね
JIJI あぁ、また、くるから
Jrたちの卵を2個、間違いなく確認した。
もう、2個産卵するはずじゃ。