気取った奴！

　　気取った奴！

このところ、
暖かくなったり、
寒くなったりで、
散歩に出るのも、
やや、億劫になる。

そんなある日、
JIJIの行く手を
小さいものが飛んできて、
目の前で、ちょこんと止まった。

うん・・・？

な、なんだ、鳥か・・・

チビながら、気取ってやがる。
何という鳥じゃろうと思いながら、
コンデジで撮影したが、逃げようとしない。

チビ　
やい、JIJIぃ、
黙って写真を撮るな。
鳥にも、
肖像権てぇもんが、
あるんじゃ。

 

JIJI　　ス、スマン・・・
チビ　　わかりゃ、いいんだ
JIJI　　お前、なんという鳥なんじゃ
チビ　　シャッキン鳥じゃ
JIJI　　エッ、ホントか～
チビ　　ウソじゃ
JIJI　　脅かすない
チビ　　気にいらねェなぁ
JIJI　　だから、謝ったじゃないか
チビ　　そんなことじゃねぇ
JIJI　　じゃ、何が気に入らないんだ
チビ　　ピンボケに撮ったことだ
JIJI　　手持ちで撮りゃ、ピンボケにもなるわい

 

チビ　
だから、
気にいらねぇんだ

 

 

JIJI　そうか、わるかったなぁ
チビ　せっかくの、二枚目がボケボケじゃ
JIJI　いや、撮ったんは、三枚じゃ
チビ　撮った枚数とちゃうわい
JIJI　じゃ、なんなんだ
チビ　男前の二枚目が台無しってことだ
JIJI　で、お前、何という鳥なんだ？
チビ　おい、JIJIぃ
JIJI　なんだ
チビ　オレを焼き鳥にしたいと思ってんだろう
JIJI　ま、まさか。第一、捕まえられんわサ
チビ　捕まってたまるかってんだ
JIJI　だから、何という鳥なんか、教えろよ
チビ　・・・・・
JIJI　おっ、おい、おい、飛んでくんか

JIJI　あぁ、いっちまいやがった・・・

 

　　　　　　　　ツグミのようじゃが、違うかなぁ・・・・・