SSブログ

続・カイツブリの巣 -27 [JIJI's Rose Story]







続・カイツブリの巣 -27

親は大忙し!




27日目の朝は、

気持ちのいい晴れじゃった。


1.JPG

カイツブリも、いつもと変わらず卵を抱いていた。


2.JPG

抱卵交代で立ち上がったカイツブリの足元に、
茶色い卵が二つ見えた。


3.jpg

「う~ん、きれいな卵じゃ」


4.jpg

抱卵していたカイツブリが、うれしそうに川沖へ向かった。


5.JPG

と、川の本流に出るところで、アオサギが立っていた。
「よう、チビ、どこへ行くんだ」

カイツブリは、アオサギがあまりにも大きいのに驚いたようじゃ。
「あのぅ、そのぅ、沖へ出ようと思って・・・」 と、しどろもどろに言うと、
「行きたきゃ、向こうへ回れ」 と、アオサギは遠回りして行けと言う。


6.JPG

「JIJIさん、ど、どうしよう」
カイツブリが半べそでJIJIを見た。

「そりゃ、この前、お前がアオサギを追い回したからな」
「あんときゃ、卵を守るのに必死だったんだ」
「まぁ、ここは言うとおりにした方がいいぞ」
「うん、わかったよ」


7.JPG

カイツブリは、遠回りして沖へ出ようとしました。


8.JPG

すると、カイツブリの巣の近くにカルガモ来てるじゃないか。


9.JPG

カイツブリは、カルガモを追い払おうと攻めていきました。
カルガモは、カイツブリの勢いに押されて、あわてて逃げていきました。


10.JPG

そうこうするうちに、

なんちゅうことじゃろう、

抱卵交代をしなければならない時間になりました。


「おい、チビ、早く戻らんと、相棒が待ってるぞ」

「あっ、いけねぇ」


チビは、あわてて巣のある方へ向かっていきました。



   やれ、やれ・・・・・



 


nice!(22)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

nice! 22

コメント 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。